カメラや機材を見るとつい煩悩がムクムクします。
たまに欲望に負けてます。
はじめて近距離補正機構を搭載した
NIKKOR 24mm F2.8
シリアルが487726と書いてあるので調べたら1975年5月の発売のようです。
「はじめて近距離補正機構を搭載」
近距離補正機構ってなんだろう。
原型は28mm F3.5を知らないといけないと書いてあります。
ここから一部ニコンのニッコール千夜一夜物語から引用させていただきます。ご了承ください。
http://www.nikon-image.com/enjoy/life/historynikkor/0014/index.html
「2.8cm F3.5」(昭和35(1960)年3月発売)の開発によって、レトロフォーカスタイプの欠点であった樽型ディストーション(歪曲収差)と周辺性能の低下を克服するレンズタイプを見いだすことができたわけだが、それで簡単に24mmの広角レンズも開発できたというわけではない。というのも、28mmよりも広角のレトロフォーカスタイプというのは全く未知の領域で、「レンズをどのように配置すればうまく性能が出るか?」はまだまだ手探りの状態だった。
そして、レトロフォーカスタイプレンズにはもう一つ克服しなければならない欠点が残されていた。それは、近距離の収差変動である。
レトロフォーカスタイプレンズでは、近距離にピント合わせするに従って非点収差が発生し、画面の周辺がボケて写ってしまうのである。この近距離での性能劣化は、レンズが明るくなればなるほど、レンズの画角が広ければ広いほど、被写体までの距離が近ければ近いほど顕著に発生し、レンズの周辺性能を劣化させてしまう。
「2.8cm F3.5」では、最短撮影距離を、性能劣化の目立たない60cmに留めることで対処したが、他社から遅れて発売された28mmレンズはいずれも「2.8cm F3.5」より短い最短撮影距離を実現しており、「もっと寄れる広角レンズが欲しい」という要望は日増しに強くなっていった。
ようです。
そして10年遅れて登場した24mm F2.8
最短撮影距離は30cmになっています。
このレンズの最大のポイントである近距離補正方式のフォーカス(ピント合せ)は、図1.の矢印で示したように、レンズを第6レンズと第7レンズの間で2つのレンズ群に分割し、2つのレンズ群の間隔を狭めるようピント合わせしておこなっている、と書いてあります。
撮影距離が近距離になるに従って発生する非点収差を、この間隔変化で発生する非点収差で打ち消すようにフォーカスするというわけである。言われてみれば簡単なことだが、この近距離補正方式の発明によって、レトロフォーカスタイプは超広角レンズの開発に向けて格段の飛躍を遂げたのである。
ということが、いずれくる超広角の世界を飛躍的に身近にしてくれたのでしょうか。
[voice icon="https://naruhodo-king.com/wp-content/uploads/2017/09/IMG_0451-1.jpg" name="ハミー" type="l"]非点収差を、非点収差で打ち消す?![/voice]
[voice icon="https://naruhodo-king.com/wp-content/uploads/2017/09/691b63e56f259ada592ccb22be500e24.jpg" name="サム" type="r"]お疲れ様です!ふむふむ?![/voice]
今持っている24mmは途中でAI加工を頼んだ記憶があります。
そして、後玉を覗くとかすかにカビが生えています。
最初の頃はとても気になりましたが、途中から全く気にならなくなりました。
写りが変わらずシャープだからです。
本当はどこか甘くなってるかもしれませんが。
[voice icon="https://naruhodo-king.com/wp-content/uploads/2017/09/IMG_0451-1.jpg" name="ハミー" type="l"]めちゃ甘いんじゃないの?![/voice]
[voice icon="https://naruhodo-king.com/wp-content/uploads/2017/09/691b63e56f259ada592ccb22be500e24.jpg" name="サム" type="r"]お疲れさまです?![/voice]