1. ニコンユーザーはFマウントレンズを使い続ける
もしニコンがZマウントなる新レンズをミラーレス一眼用に投入したとしても、恐らく大多数のニコンユーザーはマウントアダプターを介して従来のFマウントレンズを使い続けるのは間違いないでしょう。
何故ならばニコンユーザーは既に必要なレンズを所有しており、下記する理由によりわざわざZマウント専用レンズに変更するメリットが全くないからです。
ならば、初めからFマウントレンズだけを使える様にした方が、誰がどう考えても余程合理的だからです。
2. ミラーレス専用レンズを新たに開発するにはコストも時間も掛かる
フルサイズミラーレス一眼で先行するソニーにおいては、α7発売(2013/11)から大三元と呼ばれるF2.8の標準ズーム3本が揃うまでそれから4年ほどを要しており、ニコンが自社のユーザーをそこまで待たせる余裕はありません。
また過去一眼レフ市場で第三勢力(市場シェア数%)だったコニカミノルタの資産を引き継いだソニーでしたら、従来のAマウントレンズの開発を一時停めて、Eマウントレンズの開発に注力を注ぐ事も可能でした。
ところがキヤノンと共に一眼レフ市場を牽引してきたニコンが、同じ様にFマウントレンズの開発を凍結すればユーザーの反発を受ける事は必至です。
このため、(Fマウントレンズの開発と共に)ミラーレス専用レンズをFマウントレンズ並みに揃える事は殆ど不可能と見るべきでしょう。
3. ミラーレスにしても、レンズは小さくならない
またミラーレス専用のレンズにすれば、レンズ自体も小さくなると思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
実際には期待したほど小さくならない事は、ソニーのEマウントレンズが実証しています。
24-70mm/f2.8レンズ比較(左からニコン、ソニー、キヤノン)
上の写真を見ると、ニコンのレンズが断トツに大きい様に見えますが、レンズ単体で見るとソニーのミラーレス用レンズと大して変わりません。
3. ミラーレスにしても、レンズは小さくならない
またミラーレス専用のレンズにすれば、レンズ自体も小さくなると思われるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
実際には期待したほど小さくならない事は、ソニーのEマウントレンズが実証しています。
4. フランジバックを短くすると、周辺光量が低下する
ところで、フランジバックを短くすると、レンズ設計が楽になると思われていないでしょうか?
これも9割方、間違いです。
楽になるのは、広角レンズだけと思って良いほどです。
その一方で、フランジバックを短くすればするほど、周辺光量がどんどん低下するという弊害が発生するのです。